歯並びが悪い【叢生(そうせい)】
どんな症状?
歯並びが悪い、デコボコしている、ガタガタしている、これらの症状を「叢生(そうせい)」「乱ぐい歯」とも言います。
日本人に多い症状です。歯が大きい、あごが小さすぎるなど、歯とあごの大きさのバランスがよくないことが原因で、歯の列が乱れる、歯と歯が重なる、犬歯(糸切り歯)が突き出ている状態をいいます。
最近は気にする人が増え、矯正を行うケースが増えています。
原因は?
●生え変わり期のタイミング
乳歯から永久歯へ生え変わる時期に、虫歯などの原因で早く抜けてしまったり、永久歯がなかなか出てこなかったりすることで、すき間ができます。歯はすき間があると動くという性質があるため、すき間の両隣にある歯が動いてしまうことがあります。
その場合、後から生えてきた永久歯が収まり切らなくなるため、歯並びが悪くなりがちです。
●あごの大きさと歯のバランスが悪い
もともとあごが小さいために、生えてくる歯が収まらない、またあごの方が大きすぎて、歯と歯の間にすき間ができ、歯が動いてしまうなど、あごの大きさと歯のバランスが原因のひとつです。
そのままにしておくとどうなるの?
●虫歯や歯肉炎、歯周病などのリスクが高まる
歯が重なっている部分は歯ブラシがあたりにくいため、汚れが残りやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
お口の中で細菌が繁殖しやすいために、虫歯などだけでなく、歯肉炎や口臭につながることも。
●見た目の印象に影響
大きく口をあけて笑った時など、歯並びが悪いことで、見た目の印象を気にする方も多いようです。
コンプレックスを感じることを理由に、矯正治療をされる方が増えています。