呼吸改善顎骨移動矯正

最初の矯正が最後のチャンスかもしれません

幼少期は、脳の発達・骨の発達・筋肉の発達など、その後の人生を形成する基幹が成長して決定づけられる大切な時期です。それらは歯並びだけでなく運動能力・思考・情操と密接に関わっています。この大切な時期に問題となっているのが「口呼吸」です。

起きている時も寝ている時も、お口で息をする子どもが最近はとても多いのです。「口呼吸」は百害あって一利なし。歯並びを悪くする原因になるだけでなく、全身の健康に大きな影響を与えてしまいます。

その「口呼吸」の大きな原因が「上あごの成長不足」です。骨が小さくて鼻腔や気道が狭いためにお口で懸命に呼吸をするのです。鼻腔や気道が確保されていないと小さな頃から脳への酸素不足が起こってしまいます。歯並びの改善はもちろん、幼少期の呼吸改善は、お子さまのその後の成長を決める最後のチャンスかもしれないのです。当院では、お子さまの年齢や成長に合わせた矯正治療をご提案し、お子さまが大人になってもずっと健康でいられる成長をサポートします。

呼吸改善顎骨移動矯正

成長期のお子さまの不正咬合は、歯を支えている骨や顎の発育不良が大きな原因となっています。
上顎に気道拡大装置を装着し発育をコントロールし、正しく成長させることで歯が並ぶスペースを確保・鼻腔の拡大(鼻呼吸への誘導)を行います。
発育不良を改善しバランスを整えることで、体が本来持つ正常な機能の回復や発育へとつながります。

呼吸のためにいつもお口が開いたままだと…

口呼吸の弊害

病原菌やアレルゲンが体内に入りやすい
口呼吸では、直接空気を体内に取り込みます。
鼻呼吸:鼻腔の粘膜に生えている繊毛が細菌やアレルギーの原因物質を吸着。空気を加湿・加温する作用もあります。
歯並びやお顔立ちを変えてしまう
常に口を開けている状態では、唇や舌の筋肉が弱くなり、歯列(歯並び)の乱れや不正咬合、アデノイド顔貌などが生じる原因になります。
鼻の機能低下
口を使って呼吸をすることで、鼻の機能が低下し、鼻炎や蓄膿症といった鼻の病気になりやすくなってしまいます。また、体内の酸素と二酸化炭素のバランスを崩す原因にもなります。
口の中が乾燥して細菌が繁殖する
口が開けっ放しになることで乾燥し、だ液の分泌量も減ります。その結果、細菌が繁殖しやすい口腔内環境ができあがり、むし歯や歯周病などになりやすく、また口臭や着色の原因にもなります。
睡眠障害の原因になる
発育のためにも健康維持のためにも良質な睡眠は欠かせません。睡眠時に口呼吸を行うと「寝付きが悪くなる」「睡眠が浅くなる」といったデメリットがあり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあります。
生活習慣病を引き起こす
口呼吸をしている方は、大人になってから糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まることがわかっています。
どうして、お口で息をするの?

実は…上顎の成長不足で、鼻腔が狭く、お鼻で息がしづらいから!

柔らかい食べ物が増え、よく噛む必要がなくなり、噛むための筋肉(咀嚼筋)の発育不全や顎の発育不足が起こっています。
特に、上顎の発育は顔の成長そのものに大きく関係しており、上顎が発育しないと鼻腔が広がらないため鼻呼吸がしづらく、その結果、口で呼吸をすることになります。
また、上顎の発育不足は下顎の成長にも影響を与え、歯の生えるスペースを十分に確保できず、歯並びも悪くなってしまいます。

呼吸改善顎骨移動矯正の仕組み

呼吸改善顎骨移動矯正の仕組み

よくある質問

いつから始めればいいの?

早い年齢から治療を開始した方が効果的です。5歳~7歳の頃に治療を受けるのがベストです。反対咬合(受け口)は、3歳頃から治療を開始することもできます。

期間はどのくらいかかるの?

開始時期やお口の状態によって異なりますが、1年半~3年程度かかります。

装置は痛くないの?

すべての矯正治療と同様に、舌がもつれたりするなど、一時的に話すことに影響を及ぼすことがありますが、アライナーに慣れることによって解消されていきます。

アライナーを使用している期間中、食べ物の制限はありますか?

スクリューを回した時に、上顎に力がかかるので、前歯や顔面に一時的な痛みが出ることや、装置装着当初は「しゃべりにくい」「食べにくい」「飲み込みにくい」という症状が出やすいですが、通常数日のうちに慣れていきます。小さい子ほど、順応が早いです。